21_21 DESIGN SIGHTで開催中の山中俊治さんディレクション「骨」展。
エンジニアでもあるデザイナー山中俊治のディレクションという事で、深みがあって好奇心のくすぐられる内容になっていると思いました。
まずは湯沢英治さんの質感たっぷりに撮られた動物の骨の写真。学術的に撮られた平坦な記録写真ではなく、陰翳に彩られた意味を持った写真。骨だけになっても生前の姿が浮かんでくるよう。そしてニック・ヴィーシー(Nick Veasey)のX線を使って撮影された不思議な写真。ダイソンの掃除機からボーイングの飛行機まで、色んなプロダクトのすけすけ画像が面白い。
近代のプロダクトの展示では短距離走用の義足にぐっと来ました。速く走る事だけに特化した義足は形状的な美しさと機能的な美しさの両方が備わっていて、これを着けたら自分でも早く走れるんじゃないかなんて錯覚?勘違い?をしそうでした。
メインスペースの体験型コンテンツはどれもさすがと言うか触って楽しいだけで終わらない、はっとさせられるような展示が多かったです。
MONGOOSE STUDIOの「Galvanic Frame」は負荷のかかり具合を視覚的に教えてくれるベンチ。前にSENSEWARE’07で坂茂さんが温度の変化で色が変わる素材でソファを作られてましたがそれを思い出しました。前田幸太郎さんの「骨蜘蛛」はかなりどきっとさせられました。本来なら固い外骨格で覆われていて、ないはずの蜘蛛の骨の彫刻。解説を読むまで気づかないどころか全く違和感を感じない。地球上では身体の中に骨がある生物の方が圧倒的に少ないんですよね、考えてみれば。そんな根本的な部分がはっきりと分かれて進化してしまったのは何故なんだろう?とか考えると果てしない。。
明和電機の「WAHHA GO GO」はさすがの面白さ。気持ち悪い笑い声が耳にこびりついて離れない。。THA中村勇吾氏の「CRASH」はどうしてもFlasher目線でこれどうやってんだろう、とか考えちゃう。考えてもちっとも分からないしトラス構造とかなんのこっちゃなんですけども。相変わらずセンスがいい。技術的な凄さと洗練されたインターフェースの両方が高いレベルにあるのがこの人の凄いところ。エルネスト・ネトの「Mientras estamos aquí(私たちがここにいる間)」は正直ちょっとわからなかったです…。ネトっぽくもっとぼよんぼよん遊べると楽しかったのですが…。takramの「Phasma」もちょっとご機嫌斜めだったかな。。触れる展示物ってメンテナンスが大変なんでしょうね。
雨が降っていたせいで今までの21_21 DESIGN SIGHTでのどの展示よりも人が少なくて正直すごく観やすかった。気になった物は気が済むまでじっくり見ていたいタイプなので、自分のページで回れるのはストレスがなくていいです。体験型のコンテンツは人が多いと長時間独占出来ないですしね。今回は心行くまで堪能出来ました。ここ最近では久々のナイス展!でした。
P.S. 山中さんのプロフィール写真がメルヘン過ぎるのが前から気になってます。